【標本調査】標本調査②サンプルサイズ、許容誤差、信頼水準、回収率に関して解説

標本調査
あい
あい

今回は標本調査の
検討段階で利用する
サンプルサイズ

許容誤差,信頼水準,回収率
について説明します

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調査の対象を設定し母集団を決める

標本調査を行う時

どのような集団かはっきりと

設定する必要がある

問題

日本人25歳~29歳を対象に
大谷翔平はなんのプロスポーツ選手か尋ねる
世論調査を行った。
この世論調査の対象となる母集団は何か?

答え

日本人25歳~29歳

今回の対象は日本人25~29歳を対象に

しているので60歳の人や、外国人に聞き取りを

行っても意味はありません

あい
あい

調査対象をはっきり

させることが

大切なんだね

許容誤差を決める

許容誤差とは標本調査を行った時

母集団から標本調査の結果から

何%誤差があっても許容するか?

といった誤差の許容範囲です。

例えば許容誤差を5%とし

日本人に一番売れているチョコレートは何かと

調査を行ったとします。

誤差が20%あった場合

調査結果で判明したチョコレートは

日本で一番売れているチョコレートではないのです

標本調査は統計学的に有用な調査ですが

母集団の一部を抽出する調査なので誤差が発生します。

なので許容誤差を設定する必要があります

一般的な許容誤差は

1~10%です

統計学上5%であれば十分信頼できると言えます

先ほどの例題に許容誤差を加えてみます

例題

日本人25歳~29歳を対象に
大谷翔平はなんのプロスポーツ選手か尋ねる
世論調査を行った。
許容誤差を5%と設定する。


 

あい
あい

5%以内の誤差に

収まるように

調査方法を

考えないとね!

信頼水準を考える

信頼水準とはサンプリングの結果が

許容誤差の範囲内に収まる信頼度です。

許容誤差を5%信頼水準95%と設定した場合 

100回検査したら95回は誤差範囲に収まるということです。

統計学上95%あれば十分信頼できます。

あい
あい

100回検査したら
95回
検査の誤差は

誤差範囲内に
収まるのね!

サンプルサイズを決める。

サンプルサイズは以下の式で求められる

(n=\frac{λ^2p(1-p)}{d^2})

信頼水準λの値
90%1.65
95%1.96
99%2.58
問題

日本人25歳~29歳を対象に
大谷翔平はなんのプロスポーツ選手か尋ねる
世論調査を行った。
許容誤差を5%信頼水準95%
母集団の大きさを628万
回答率を70%とする。
サンプルサイズの計算式を使って
サンプルサイズを求めよ。

上記の結果より628万人に対し僅か
n=323人のサンプリングで
統計学的には十分である。

あい
あい

難しいこと

考えなくても
公式を使えば
自動的に

決まるんだね!

回収率(回答率)を考慮に入れて調査数を決める

回答率とはn人に調査を行った時に

回答が返ってくる確率です

100人に調査を行って回答率が

70%の場合70人から回答が

得られるものとします

例題

街頭でアンケートを配り600人を対象に
世論調査を行うことにした。
過去同じ世論調査を行っていて
回収率がおおよそ30%を見込めるものとする。
アンケート用紙は何枚準備すればよいだろうか?

\(\frac{600}{0.3}=1800\)

理論上は1800枚準備すれば

600人のサンプリングができると見込めるが

5%位の誤差も想定して・・

1800×1.05 = 1890

1890枚用意します

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